聞くこと

多賀一郎先生の「全員を聞く子どもにする教室の作り方」を読んで。

 

 子どもに話す力をつけるためにどのようなことをするのかを考えることはよくある。しかし、話す人がいるからには、聞く人もいる。安心して話すために、聞く人を育てることが重要であると考えて、本を読んだ。

 

1.「聞く」子どもたちを育てるため

聞こうとする意志
 →聞こうとする意識は、カクテルパーティー効果を使い、聞こうとすれば音が聞こえてくることを体験させる。

・聞く大切さを意識

 →「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」まずは、どんな話でも最初は聞いてみる。

・他のことをしながら聞かせない

 →聞くときは、手いたずらなどをしないで聞く。


2.教師の関わり

・聞かないときには厳しく対処、話さない

 →クラスの仲間の話を聞かないことに対して指導する。また、聞いてない子に教えている子にも指導することもある。「聞かない子を聞かなくて平気な子にしている。」と。

・オウム返しをしない←よくやってしまっている

 →子どもの言葉を繰り返さない。「どうせ、先生が言ってくれる」をなくす。

・話し方に緩急をつける(スピード・テンポ・間)

 →平坦な喋り方を直す。聞いていて、つまらない。(落語やお笑いで研究・録音して聞く)

 

3.「聞く」活動を取り入れたゲームや授業

・オムニバスの授業(分割して授業)をする。

 →5分+10分+30分で授業を行う。(30分で本時を扱う。)

・学習ゲーム

 →「ビンゴゲーム」「聞き取りクイズ」「この絵なんの絵、気になる絵」など

・普段の授業で聞くことに焦点を当てる

 →「ダウト読み」「辞典で調べた意味の聞き取り」「音読マイスター」など

 

 詳しくは、本を読んでいただきたいが、話すことよりもまずは「聞く」ことを育て、安心した学級を作りたい。

 「聞く」ことを鍛えるゲームや絵本なども紹介されており、とても参考になった。