行動分析学

10/24 最近読んだ本

メリットの法則 行動分析学・実践編

奥田健次さんの本を読みました。


行動の原因をそのこの性格や怒っているから、自分の思いどうりに行かなかったからなど考えることがりますが、この本を読んで新しい視点が生まれました。


行動分析学は、

直前→行動→直後

を見て対応を探ります。


例えば

よく奇声をあげる2歳児(Aさん)の例が載っていました。

興奮すると奇声をあげ、ひきつけのような状態になることがしばしば見られ、医師から知的障害のある自閉症と診断されています。

一人遊びをしているとき、10分に1回程度奇声を発しています。その度にお母さんが抱きかかえます。そうすると奇声を上げなくなります。


行動を見てみると

お母さんに抱きしめられない(直前)→奇声をあげる(行動)→抱きしめてもらえる(直後)

と、行動によって欲求が満たされています。


この行動を

お母さんに抱きしめられない(直前)→奇声をあげる(行動)→お母さんと引き離す(直後)

という介入をします。


それに合わせて

お母さんに抱きしめられない(直前)→静かに一人遊びをする(行動)→抱きしめてもらえる(直後)

という介入も合わせて行います。

そうすると、徐々に奇声を発しなくなります。


奇声をあげると母親と離れるというデメリット

一人遊びをすると母親に抱きしめてもらえるというメリットを与えることで改善されました。


よく「アメとムチ」と言われますが、怒ったりするのではなく「アメとアメなし」という考え方をします。


不登校などでも、面白い図があり、天びんの法則だそうです。ご家庭の協力も必要ですが、

「家庭に傾いているメリットをなくしていく方法」と

「学校のメリットを多くする方法」が考えられます。


もちろん学校のメリットを多くするためには教員の働きかけが大切だと思う。