国語授業についてのアウトプット

白石範考先生の「国語授業の技術」、桂聖先生の「「Which型課題」の国語授業」を読んだ。

 

白石先生の「国語授業の教科書」を以前読んだことがある。その姉妹作として出された本だ。

原則としては、物語文と説明文を読むとき、10の観点を意識して読む。

文学作品では、

①時、場所 ②登場人物 ③中心人物 ④語り手 ⑤出来事 ⑥大きく変わったこと

⑦三部構成(はじめ・中・終わり) ⑧お話しの図・人物関係図 ⑨一文で書く

⑩おもしろさ

 

説明文では、

①題名 ②形式段落 ③意味段落 ④形式段落の主題をとらえる ⑤要点 ⑥三部構成

⑦問と答えの関係 ⑧文章構成図 ⑨事例(具体と抽象) ⑩要旨(主張)

 

その後、逆思考読みを行い教材への理解を深める。

最初の気持ちと最後に中心人物の変容した気持ちを書く。

その変容を後ろから読み取っていく。そうすることで、教材分のとらえが深まる。

 

この本では、授業の流れなど詳しくのっており、すぐに教材研究に行かせる内容だと感じた。

 

桂先生のWhich型課題では、子どもをいかに全員参加させるかについて学んだ。

国語の授業では、まとめがぼやけてしまいがちである。

Which型の発問をすることで、全員参加を確保する。大きく分けて3つあり、

①確認読み(答えが1つ)

②解釈読み(答えは、1つに決まらない)

③評価読み(誰もが評価できる)

となる。

①の力が土台となり、②・③と続いていく。ピラミッドのイメージである。

 

 

日常的に意識して読んでいくとこれらの方法で、日々の教材研究が豊かになると思う。

自分の中で、日々使えるようにしていきたい。

行動分析学

10/24 最近読んだ本

メリットの法則 行動分析学・実践編

奥田健次さんの本を読みました。


行動の原因をそのこの性格や怒っているから、自分の思いどうりに行かなかったからなど考えることがりますが、この本を読んで新しい視点が生まれました。


行動分析学は、

直前→行動→直後

を見て対応を探ります。


例えば

よく奇声をあげる2歳児(Aさん)の例が載っていました。

興奮すると奇声をあげ、ひきつけのような状態になることがしばしば見られ、医師から知的障害のある自閉症と診断されています。

一人遊びをしているとき、10分に1回程度奇声を発しています。その度にお母さんが抱きかかえます。そうすると奇声を上げなくなります。


行動を見てみると

お母さんに抱きしめられない(直前)→奇声をあげる(行動)→抱きしめてもらえる(直後)

と、行動によって欲求が満たされています。


この行動を

お母さんに抱きしめられない(直前)→奇声をあげる(行動)→お母さんと引き離す(直後)

という介入をします。


それに合わせて

お母さんに抱きしめられない(直前)→静かに一人遊びをする(行動)→抱きしめてもらえる(直後)

という介入も合わせて行います。

そうすると、徐々に奇声を発しなくなります。


奇声をあげると母親と離れるというデメリット

一人遊びをすると母親に抱きしめてもらえるというメリットを与えることで改善されました。


よく「アメとムチ」と言われますが、怒ったりするのではなく「アメとアメなし」という考え方をします。


不登校などでも、面白い図があり、天びんの法則だそうです。ご家庭の協力も必要ですが、

「家庭に傾いているメリットをなくしていく方法」と

「学校のメリットを多くする方法」が考えられます。


もちろん学校のメリットを多くするためには教員の働きかけが大切だと思う。

ありがたい

 取り止めのない文章だが、書いていこうと思う。

 

 道徳の授業を学年で交換しながら行っている。今日は、私のクラスで主任が授業をする日であった。前の時間に、明日お別れするこのためにお楽しみ会の話し合いをしており、時間が押してしまった。私も違うクラスで授業があり、バタバタのままチェンジをした。

 

 放課後、主任から「今日、落ち着きがなかったけど、最近大丈夫?」と声をかけていただいた。正直、少しクラスが荒れ気味なのでとてもありがたいお言葉である。同時に、ショックでもあった。私自身経験が少なく、初任の頃に同じ学年をもったが崩壊させてしまっていた。今回はそのリベンジでもあった。同じ失敗をしないように先輩から話を聞いたり、本を読んだりと勉強したつもりになっていたのかもしれない。やはり学級経営は難しい。

 

 立て直すために、まずは話の聞き方を徹底しようと進めている。しかし、本当にそれで良いのか不安である。今は何をしても、うまくいくイメージができない。弱気になっている。

 

 明日、お別れする児童を送り出したのち、野中信行先生の目標達成法を実践しようと計画している。一つの目標を学級で取り組み、一緒に喜び合いたい。

指示は一回

 最近Kindleブックにハマっている。本屋に行かなくても、すぐに本が購入できる。とても素晴らしい。本のラインナップがもっと増えるととてもいいと思う。


 楠木宏先生の「指示は1回」を最近読んだ。多賀先生の本を読んだときにも思ったが、「どうせ先生がやってくれるから聞かなくてもいいや」という雰囲気が、学級でできていると思った。


 先週から指示を1回にしたり、友だちの話を聞いていたのか、確認をしていくと、「聞いていませんでした。」や黙って何も言えないなどとても多く、ショックだった。やはり、聞かなくてもいい雰囲気を私がつくっていたんだと反省をした。


 これから、後期もはじまったので一つ目標として、話を聞く姿勢を意識して指導していく。


 久しぶりに本を読んでやはり、楽しいと感じたし、学級で早く実践したいと思えることがまだ救いなのだと思う。

学級経営

 最近、クラスが少し落ち着かなくなっている気がする。

 コロナの影響もあると考えたいが、自分の力不足である。


原因を自分なりに考えてみた。

3つある。


1.声の抑揚

2.マスクで顔が見えない

3.フォローが足りていない


 話しているときに抑揚がなく聞きにくく感じる。抑揚をつけるために、自分の声を録音して治すように心がける。


 顔が見えないのは、結構なマイナスだと考えている。目元をみて笑っているのか怒っているのか、見分けがつかないことがある。とくに、顔の表情を去年意識してきただけに痛い。フェイスガードにするか迷うところである。


 フォローの言葉が圧倒的に足りていない。野中先生の教師一年目の教科書を読んで、短いフォローの言葉を学んだが、先輩方に比べると圧倒的に足りていない。

 また、アドラー心理学を取り入れているが、不適切な行動に反応してしまっていることも要因になる。


 気になる児童への対応のときに、不適切な行動に注目しない。適切な行動を見つけて褒めることを意識していく。フォローという、プラスな言葉で押して行こうと考える。


 真似して学ぶ!を合言葉にがんばっていく。

聞くこと

多賀一郎先生の「全員を聞く子どもにする教室の作り方」を読んで。

 

 子どもに話す力をつけるためにどのようなことをするのかを考えることはよくある。しかし、話す人がいるからには、聞く人もいる。安心して話すために、聞く人を育てることが重要であると考えて、本を読んだ。

 

1.「聞く」子どもたちを育てるため

聞こうとする意志
 →聞こうとする意識は、カクテルパーティー効果を使い、聞こうとすれば音が聞こえてくることを体験させる。

・聞く大切さを意識

 →「聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥」まずは、どんな話でも最初は聞いてみる。

・他のことをしながら聞かせない

 →聞くときは、手いたずらなどをしないで聞く。


2.教師の関わり

・聞かないときには厳しく対処、話さない

 →クラスの仲間の話を聞かないことに対して指導する。また、聞いてない子に教えている子にも指導することもある。「聞かない子を聞かなくて平気な子にしている。」と。

・オウム返しをしない←よくやってしまっている

 →子どもの言葉を繰り返さない。「どうせ、先生が言ってくれる」をなくす。

・話し方に緩急をつける(スピード・テンポ・間)

 →平坦な喋り方を直す。聞いていて、つまらない。(落語やお笑いで研究・録音して聞く)

 

3.「聞く」活動を取り入れたゲームや授業

・オムニバスの授業(分割して授業)をする。

 →5分+10分+30分で授業を行う。(30分で本時を扱う。)

・学習ゲーム

 →「ビンゴゲーム」「聞き取りクイズ」「この絵なんの絵、気になる絵」など

・普段の授業で聞くことに焦点を当てる

 →「ダウト読み」「辞典で調べた意味の聞き取り」「音読マイスター」など

 

 詳しくは、本を読んでいただきたいが、話すことよりもまずは「聞く」ことを育て、安心した学級を作りたい。

 「聞く」ことを鍛えるゲームや絵本なども紹介されており、とても参考になった。